アブストラクト（34巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 両大血管左室起始症根治手術症例の遠隔期成績について |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 若木伸夫, 篠原徹, 奥秀喬, 横山達郎, 城谷均, 森渥視* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 近畿大学医学部心臓外科, *滋賀医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 95-102 |
| Year/Month ： | 1986 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 9年前, 動脈管開存, 心室中隔欠損, 肺動脈閉鎖を合併した両大血管左室起始症の9歳女児に対し, 経肺動脈的肺動脈切開を行い, その翌年, テフロンによる内導管作製と, 主肺動脈にBjork-Shiley 21mmをin situに植え込み根治し得た. その後, 経過は良好で根治手術後7年7ヵ月の遠隔期血行動態を精査した. 右室対左室収縮期圧比は0.39, 左右心室容積も正常化し, 駆出率も左室0.56, 右室0.53と良好であったが, 薬物負荷によって右室圧は78mmHgと上昇した. 以上から, 安静時では良好な血行動態をとるものの, 薬物負荷時では, 肺動脈狭窄を呈することが考えられた. 現在, 心電図は正常で, ワーファリンの内服のみで元気に通学しており, ほぼ満足すべき結果であった. 両大血管左室起始症は, 極めてまれな疾患であり, 現在までに104例が報告されている. これらのうち, 外科治療が行われた42例についても併せて検討した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 両大血管左室起始症, 肺動脈閉鎖症, 右室流出路再建, in situ valve insertion, 遠隔成績 |
