アブストラクト（34巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 急性肺動脈塞栓症の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 村下純二, 浜中喜晴, 藤本三喜夫, 児玉和紀*, 大谷美奈子*, 長谷川隆光** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 広島大学医学部第1外科, *広島大学医学部附属病院救急部・集中治療部, **日本大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 129-134 |
| Year/Month ： | 1986 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は60歳女性で, 脳腫瘍摘出術を受けた2週間後に突然トイレで胸痛, 呼吸困難, ショック状態となって発症した. ECG, 心エコー, 及び肺シンチグラムにて急性肺動脈塞栓症と診断し, ウロキナーゼ大量療法を主とした内科的治療を開始した. しかし, 24時間以上経過しても血行動態の改善が認められず, 次第に全身浮腫, 乏尿傾向を認めたため手術適応と判断し, 肺動脈造影で肺塞栓を確認後, 緊急手術で体外循環下に塞栓摘出術を施行した. 術前からの高度右心不全のため, 体外循環からの離脱にはやや難渋したが, ICU帰室後は血行動態も安定した. 術後意識回復が遅延し, また呼気障害の合併のため, 長期の呼吸管理を必要としたが, 術後4ヵ月現在, 症状もなく経過良好である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 急性肺動脈塞栓症, 肺塞栓摘除術, 右心不全, 手術適応, Empty beating heart |
