| Title ： |
多源性難治性心室頻拍を示した不整脈源性右室異形成ARVDの外科治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
磯部文隆, 藤田毅, 賀来克彦, 須藤義夫, 大江透*, 下村克朗* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立循環器病センター心臓外科, *国立循環器病センター内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
34 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
245-250 |
| Year/Month ： |
1986 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
不整脈源性右室異形成（Arrhythmogenic right ventricular dysplasia, ARVD）は, 右室を障害する心筋症で心室頻拍（VT）を来すことから最近注目されている. 今回, 突然VTで発症した40歳男性例を経験した. VTは左軸偏位, 左脚ブロック型で右室起源を示唆し, 電気生理検査にて臨床上みられた2種類のVT以外に2種類のVTが誘発され各々の起源が右室流入部から流出路にわたり広く散在し種々の抗不整脈剤に抵抗性であることが確認された. 手術時, 右室全体が脂肪のため黄色を呈し流入部に瘤形成がみられ, 術中マッピングにより確認されたVT起源及びfragmentation記録部に心室切開と凍結凝固手術を施行した. 右室全体が不整脈を発生する可能性があり術前から多種類のVTを認めたためVTの再発を懸念し植込型自動除細動器（Automatic implantable cardioverter defibrillator, AICD）を同時に植え込んだ. 術後経過は良好でVTの再発はなく心不全もなく全く薬物投与を要していない. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
不整脈源性右室異形成, 心室頻拍, 凍結凝固手術, 植込型自動除細動器, 心表面マッピング |
