| Title ： |
左心房内悪性線維性組織球腫の1例－報告例集計9例についての検討－ |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
有川和宏, 東哲秋, 丸古臣苗, 平明, 帖佐信行*, 湯田敏行* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
鹿児島大学医学部第2外科, *県立宮崎病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
34 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
251-254 |
| Year/Month ： |
1986 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心臓内悪性線維性組織球腫（malignant fibrous histiocytoma：以下MFH）は極めてまれな疾患で, 文献上8例の報告をみるに過ぎない. 最近我々は63歳女性で左心房内腫瘍を有して高度の呼吸困難に陥った症例に対し腫瘍摘出術を行った. 腫瘍は左心房上後壁から発生し, 約70gの母腫瘤とそれを囲む母指頭大の娘腫瘤3個で, 組織診断はMFHであった. 術後化学療法を行ったが, 3ヵ月を経て心エコーで同部位への再発が認められた. 術後9ヵ月目患者は再度心不全に陥り死亡した. 剖検で左心房内腔をほぼ占居する再発腫瘍がみられた. 心臓内MFHの報告は本例が9例目と思われる. 男女比は2対7で女性に多く, 発症年齢は30歳前後, 60歳代の2峰性にみられる. 発生部は全症例左心房で, 遠隔転移は3例に認めている. MFHは化学療法, 放射線療法に抵抗性で予後は極めて悪く, 早期に外科的に摘出する以外方策はないと考える. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
cardiac tumor, malignant fibrous histiocytoma, うっ血性心不全 |
