アブストラクト(34巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心外膜より発生した悪性線維性組織球腫の1例
Subtitle :
Authors : 藤尾彰, 北野司久, 朝倉庄志, 松井輝夫
Authors(kana) :
Organization : 天理よろづ相談所病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 2
Page : 267-271
Year/Month : 1986 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 心外膜より発生した悪性線維性組織球腫の1例を報告する. 症例は68歳の女性で, 血性心嚢水貯留で発症し, 内科的治療で一時軽快退院可能であったが再入院時UCGでは前回入院時認められなかった右室流出路前壁の腫瘍エコーを認め, 心嚢内へ浸潤した悪性縦隔腫瘍の疑いで手術を施行した. 腫瘍は心臓を取り囲んでおり, 生検のみ施行した後, 放射線療法と免疫化学療法を施行したが反応なく, 術後6ヵ月で死亡した. 剖検では心外膜原発の悪性線維性組織球腫が各所に転移していた. 心臓あるいは心嚢より発生した同腫瘍は自験例を含め8例の報告があるのみで, そのうち心外膜原発と考えられるものは自験例以外に1例をみるにすぎない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 悪性線維性組織球腫, 心臓腫瘍, 心嚢腫瘍, 心外膜, 血性心嚢水
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