アブストラクト（34巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 不完全型心内膜床欠損症にみられた重複僧帽弁口の1手術例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 今関隆雄, 田辺貞雄, 十九浦敏男, 関一郎* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 都立墨東病院心臓血管外科, *都立墨東病院小児科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 406-410 |
| Year/Month ： | 1986 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 4歳女児の不完全型心内膜床欠損症にみられた重複僧帽弁口は, 本邦12例目であり, クレフトは縫合閉鎖したものの, bridging tissueは放置し, 術後のMSも認められず, MRはII度から1度に減少しており良好に経過した. 弁口面積の計算では, bridging tissueを切離した場合の面積に比べて, 放置した場合は狭いものの, 術前MSが診断されるか, MR III度の場合を除いては, このbridging tissueを放置すべきであることが示された. これは合併症としての心内膜床欠損の場合, 一次口欠損閉鎖に伴う術後僧帽弁流量の増加が, MS, MRに大きく関与しており, bridging tissueの切離による中心のMRが予想以上に大きいことを示していると思われた. 本症例の術前診断例はなかったが, 丹念な超音波検査により今後増加することが期待される. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 重複僧帽弁口, 心内膜床欠損, bridging tissue |
