アブストラクト(34巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : HCG産生原発性肺癌の2例
Subtitle :
Authors : 三宅正幸, 伊藤元彦, 和田洋己, 瀧俊彦, 光岡明夫, 人見滋樹
Authors(kana) :
Organization : 京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 4
Page : 519-523
Year/Month : 1986 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 血清HCG高値を示し, PAP法で, HCG産生を証明できた肺癌の2治験例を経験したので報告する. 1例は, 70歳男性で, 組織型はgiant cell carcinomaであった. 他の1例は, 70歳男性で, 組織型はlarge cell carcinomaであった. 切除標本を用い, PAP法により, HCGを染色したところ, 巨細胞よりも, むしろ紡錘細胞形の腫瘍細胞が強陽性を示し, 胚細胞腫などとは異なる所見を得た. しかし, 2例とも, 予後は不良で, 胚細胞腫で考えられているように, HCGは, poor prognostic factorと考えられた. また最近, ConAの非吸着率により, HCGが分類できることが明らかになってきているが, これを利用することにより, 各種HCG産生胸部腫瘍の鑑別を行う可能性についても論及した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : HCG, PAP法, Con A
このページの一番上へ