| Title ： |
冠動脈バイパス手術後に発生した深部大腿静脈血栓症の1治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
須磨久善, 佐々木進次郎, 前田雅道, 志熊粛, 大関道麿, 武内敦郎 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
34 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
532-535 |
| Year/Month ： |
1986 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
41歳男性に発生した冠動脈バイパス術後の左下肢深部静脈血栓症を経験した. 術後7日目にグラフトとしての伏在静脈を採取した側の下肢に突然の腫張と疼痛を認め静脈造影により左下肢末梢静脈から総腸骨静脈に至る広範な血栓の存在を確認した. 抗凝固剤の効なく翌日緊急血栓除去術を施行し劇的な改善を見た. 手術は左大腿静脈からのFogartyバルーンカテーテルによる血栓除去に加えて, 経腹的に一時的下大静脈遮断をも併せ行った. 術後3ヵ月を経過し再発の微候はない. また肺塞栓症の合併も認めなかった. 本症発生の原因として大腿静脈に挿入したカニューラによる内膜損傷やカニューラ抜去時の過度の圧迫による血流停滞などが考えられ, 今後の注意を要する, 冠動脈バイパス術後の本症発生は極めてまれであるが, 致死的な危険をはらむ重篤な合併症であり, その発見と治療に注意が払われねばならない. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
冠動脈バイパス術, 合併症, 深部静脈血栓症, 血栓除去術 |
