アブストラクト（34巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 乳児期にうっ血性心不全を呈した心房二次中隔欠損症の2治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 大北裕, 三木成仁, 楠原健司, 上田裕一, 田畑隆文, 米田正始 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 天理よろづ相談所病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 892-896 |
| Year/Month ： | 1986 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 一般に心房中隔欠損症は乳幼児期は無症状に経過すると言われているが, われわれは乳児期に心不全症状を呈し, 根治術を行うことにより症状の改善を得た2症例を経験した. 症例1は3ヵ月男児, 1ヵ月からdigitalisを服用し, 2ヵ月の心精査では肺対体血流量比2.6, 肺対体収縮期血圧比0.54であった. その後, 心不全に陥り, 気管内挿管, dopamine投与を要した. 手術は13×8mmのASDをパッチ閉鎖し, 術後5日目に抜管した. 症例2は7ヵ月女児, 6ヵ月からdigitalis開始, 心精査では肺対体血流量比1.6, 肺対体収縮期血圧比0.74であった. 6ヵ月より心不全に陥り, 気管内挿管, dopamineを要した. 手術は30×20mmのASDを直接閉鎖, 術後1日目に抜管した. 2例とも術後経過は順調で, 現在元気に発育中である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 心房中隔欠損症, 乳児, 心不全, 肺高血圧 |
