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1979年7月から1984年6月までの5年間に手術の行われた全肺静脈還流異常症の全国アンケート調査を行った. 176施設に依頼し, 107施設から回答があり, 手術症例を有した施設は72施設（大学病院40, 大学以外32）であった. 総数459症例の内訳は, 新生児28%, 3ヵ月未満29%, 6カ月未満16.7%, 1歳未満9.6%, 1歳以上16%で, 病型別ではsupracardiac type 48.1%, cardiac type 27%, infracardiac type 18.3%, mixed type 6.5%で, infracardiac typeは新生児期と3ヵ月未満に集中していた. 1歳未満症例を1979年まで10年間の常本集計と比較すると, 平均年間症例数が倍以上に増加し, 手術時年齢の若年化が明らかに認められた. 手術死亡率は, 新生児期74%, 3ヵ月未満52%, 6ヵ月未満34%, 1歳未満23%, 1歳以上で6.7%であり, infracardiac type, mixed typeで特に高率であった. 肺静脈閉塞の有無と手術死亡率の間に有意の相関は認められなかった. 施設別では, 多数症例で20%前後の死亡率の成績良好な施設もあるが, 全体的には症例数の多寡と死亡率の間に相関は認められず, また大学病院以外の施設の成績が幾分良好であった. |
