| Title ： |
心室中隔欠損症に随伴する大動脈弁閉鎖不全症, 成人例の検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
大北裕, 三木成仁, 楠原健嗣, 添田健, 上田裕一, 田畑隆文, 神野君夫, 米田正始, 龍田憲和*, 鯉江久昭** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
天理よろづ相談所病院心臓血管外科, *大津赤十字病院心臓外科, **弘前大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
34 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
986-989 |
| Year/Month ： |
1986 / 7 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心室中隔欠損症に合併する大動脈弁閉鎖不全症, 成人例20例の術後遠隔成績を含めた手術成績を検討しその外科治療上の問題点に考察を加えた. 年齢は平均28.6±12.4歳で, 心室中隔欠損はsubarterial type 13例, perimembranous type 7例で, 9例はパッチ閉鎖, 11例は直接閉鎖を行った. 大動脈弁閉鎖不全症に対して採用した術式は, 大動脈弁置換術4例, 大動脈弁形成術13例, 無処置3例であった. 手術死亡はない. 弁置換術4例中2例に軽度の人工弁周囲逆流を認め, 1例に再手術を行った. 弁形成術群13例中, 逆流消失は2例のみであり, 遺残逆流の重症度は術前逆流がSellers III度以上の症例に強かった. 逆流残存群11例のうち, Sellers III度以上の逆流が6例に認められ, そのうち5例に再手術（1例は再び弁形成術, 4例は弁置換術）を行い, 全例生存した. これらのことから成人期本症における, Sellers III度以上の大動脈弁閉鎖不全症に対して弁形成術は無効のことが多く, 弁置換術を第一選択とすることが望ましいとの結論を得た. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心室中隔欠損症, 大動脈弁閉鎖不全症, 成人期の先天性心疾患, 弁置換術, 弁形成術 |
