アブストラクト（34巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 乳児期先天性僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁置換術の2例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山口眞弘, 大橋秀隆, 細川裕平, 橘秀夫, 脇田昇, 三戸壽* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 兵庫県立こども病院心臓血管胸部外科, *兵庫県立こども病院循環器科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1040-1047 |
| Year/Month ： | 1986 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 生後6ヵ月と4ヵ月乳児の先天性僧帽弁閉鎖不全症（MR）に対し弁置換術を行い良好な結果を得た. これら2例はともに幼若乳児期から多呼吸, 哺乳力低下, 全身浮腫などの心不全症状に加えて, 拡大した左房の左気管支圧迫による, 左肺無気肺, 咳嗽, 発熱などの強い呼吸不全症状を呈した. 手術は表面冷却・人工心肺併用超低体温法による循環停止下に, 右前側方開胸, 左房縦切開により行った. 2例とも僧帽弁尖は肥厚短縮, 腱索はほとんどみられず乳頭筋が直接弁尖に付着し, 弁の可動性は著しく制限されていた. ともに19mmのBjork-Shiley弁, 及びSJM弁を用いて弁置換を行い, それぞれ術後5年と4年の現在, 合併症もなく順調に経過している. 乳児期重症MRの特殊性, 手術, 遠隔期の問題点などの検討を加え報告した. なお, 症例2は我が国における僧帽弁置換最年少成功例と考えられる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 先天性僧帽弁閉鎖不全, 乳児期僧帽弁置換, 左房拡大, 左気管支圧迫 |
