アブストラクト(34巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心大血管手術における術中死75例の検討
Subtitle :
Authors : 鈴木敦裕, 小堀正雄, 奥村福一郎, 北村豊, 高木治, 大住寿俊, 藤田毅*, 内藤泰顕*, 中島伸之*
Authors(kana) :
Organization : 国立循環器病センター麻酔科, *国立循環器病センター心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 8
Page : 1091-1097
Year/Month : 1986 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 国立循環器病センターにて開設以来7年8ヵ月間に行った麻酔症例8,604例中に発生した術中死75例について検討した. 術中死は全例心臓血管外科症例で, 全麻酔科管理症例の0.87%, 心臓血管手術の1.4%であった. その内訳は先天性心疾患48例, 後天性心疾患11例, 血管外科16例で, 年齢別では3ヵ月未満が44%, 60歳以上が18.7%を占めた. 緊急症例が78.7%であり, 術前ほとんどが重症心不全, 呼吸不全, 出血性ショックなどを合併していた. 死亡原因としては心不全, 修復不能心, 不整脈, 出血などで, 麻酔に関する因子としては, 片肺挿管, 体位変換, 低体温など7件あった. 今後, 麻酔管理や手術手技の安全性の向上を図るとともに, 手術の過剰適応についても検討すべき時期にあると思われる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 術中死, 心臓血管手術麻酔
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