アブストラクト(34巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 縦隔奇形腫と肺内嚢胞の共存した1切除例
Subtitle :
Authors : 飯笹俊彦, 山口豊, 藤沢武彦, 有田正明, 山川久美, 本郷弘昭
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部肺癌研究施設外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 8
Page : 1164-1168
Year/Month : 1986 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 縦隔奇形腫とそれに極めて近接する肺内嚢胞と合併した切除例を経験したので報告する. 本症例では奇形腫は胸腺左葉下極内に, 嚢胞は左肺舌区内に存在し, 極めて近接するものの交通は認めずその関連が問題となった. 嚢胞内容物が角化様物質であることより, 肺内嚢胞はいわゆる肺嚢胞とは異なり, 縦隔奇形腫と密接な関連をもって発生した肺内類皮嚢胞ではないかと考えている. 本邦における縦隔腫瘍のうち, 奇形腫の占める頻度は決して低くないが, 多くは無症状に経過し, 偶然胸部X線写真にて異常陰影として発見されることが多い. しかし時に縦隔奇形腫は隣接する肺実質に穿破し肺内奇形腫との鑑別が困難な場合があるとされている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔奇形腫穿破, 肺内嚢胞, 肺内類皮嚢胞
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