アブストラクト（34巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 鈍的胸部外傷による外傷性右房破裂及び肝破裂合併の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 上野哲哉, 桜井淳一, 山元博, 樗木等, 夏秋正文, 伊藤翼 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 佐賀医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1189-1193 |
| Year/Month ： | 1986 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 鈍的胸部外傷の内でも心破裂例は重篤で, いまだ救命例の報告は, 内外を問わず数少ない. 今回われわれは, ハンドル外傷後, ショック状態で緊急入院した症例に対し, 心エコーにて心嚢液貯留を認め, 心嚢穿刺にて新鮮血を吸引した結果, 外傷性心タンポナーデと診断し, 受傷後3時間後に右房破裂部を閉鎖し, 救命し得た. 術後, 胸水貯留, 乏尿, 肝腫大などの右心不全症状が出現し, 右心カテーテル検査の結果, 右室圧波形のDip and Plateauなどを認め, 胸部CTにて心膜の肥厚を認めたので術後収縮性心膜炎と診断した. 一方, 同時に腹部CTにて肝左葉内血腫が発見されたので, 心膜切除術及び肝左葉部分切除術を施行し, 臨床症状の改善及び右室圧波形の正常化が得られた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 鈍的胸部外傷, 外傷性心タンポナーデ, 術後収縮性心膜炎 |
