アブストラクト(34巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 低体重児乳児型大動脈弁狭窄の1治験例
Subtitle :
Authors : 澤芳樹, 島崎靖久, 八木原俊克, 広瀬修*, 飯尾雅彦, 中田健
Authors(kana) :
Organization : 大阪府立母子保健総合医療センター心臓外科, *大阪府立母子保健総合医療センター循環器科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 8
Page : 1209-1213
Year/Month : 1986 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は, 生下時体重1,590gの男児である. 生直後に先天性大動脈弁狭窄(AS)と診断し, 内科的治療でも心不全が軽減せず, 生後39日目に体重1496gで大動脈弁切開術を施行した. 中等度低体外循環, 及び心筋保護液を用いて手術を行った. 左室-大動脈収縮期圧較差は70mmHgから術後に20mmHgへと減少した. 術後2日目には気管チューブを抜去し, 7日目以後順調な体重増加が得られた. 術前懸念された体外循環の末熟児に対する障害も軽度であり, 救命し得た. 本症例のような低体重児にも開心術は可能であると考えられた. 近年, めざましい新生児期治療の進歩に伴い, 心臓外科領域においても低体重児に対し, 外科治療を行う機会が増加してきた1).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 乳児型大動脈弁狭窄, 低体重児, 開心術
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