アブストラクト(34巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道癌の胸部大動脈浸潤に対するCT診断-経食道的気縦隔CTの試み-
Subtitle :
Authors : 嶋津明, 藤田博正, 川原英之, 日高正晴, 永田真人, 小田桐重遠, 石倉義弥, 吉松博, 河野育夫*, 中田肇*
Authors(kana) :
Organization : 産業医科大学第2外科, *産業医科大放射線医学科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 9
Page : 1612-1616
Year/Month : 1986 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 食道癌の周囲組織への進展を知ることは, 食道癌の治療方針の決定に重要である. 著者らは術前にComputed tomographyを行った食道癌患者27例について, CT所見と, 手術時肉眼所見, 及び切除標本の組織学的所見を比較検討し, 食道癌の胸部大動脈浸潤の有無を判定する指標を検索し, 次の結果を得た. 1)CT上, 食道癌と大動脈の接する角度が90度未満の症例では大動脈浸潤例はなかった. 2)Plain CT上, 食道癌と大動脈の接する角度が, 90度以上でも, 気縦隔CTでlow density zoneが描出された場合, 大動脈浸潤はなかった. 3)Plain CT上, 食道癌と大動脈の接する角度が90度以上で, 気縦隔CTでlow density zoneが描出されなかった症例では, 全例肉眼的大動脈浸潤ありと判断され, 大動脈合併切除が行われたが, 組織学的に大動脈浸潤があったのは半数であった(2/4).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 食道癌CT診断, 食道癌胸部大動脈浸潤, 気縦隔CT
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