アブストラクト（34巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 区域気管支形成術の併用にて, 肺機能を温存し得た対側異時性重複肺癌の1切除例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 黒川英司, 土井修, 児玉憲 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 大阪府立成人病センター外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1715-1719 |
| Year/Month ： | 1986 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 最近, われわれは区域切除術に気管支形成術を併用することにより, 肺機能を温存しつつ局所の根治性を得た対側異時性重複肺癌の1例を経験した. 症例は65歳男性で, 右肺中下葉切除後3年目に左肺S3に扁平上皮癌の発生を認めた. S3区域切除術を施行したが, 気管支断端に癌浸潤を認めたため, B1＋2とB4＋5を切り足し, 区域気管支形成術を追加した. 術後の気管支鏡で吻合部の狭窄や遺残癌病巣はなく, また換気シンチグラムにて残存し得た左肺上葉の機能は良好であった. 本術式は, 今後, 縮小手術の適応を拡大する上で有用な術式と考えられる. 最近, 対側肺に発生した重複癌や肺転移巣に対しても積極的に切除術を行い良好な結果を得つつある. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 重複肺癌, 気管支形成術, 縮小手術 |
