アブストラクト(34巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 受傷後5時間で緊急手術を施行した右主気管支完全断裂の1治験例
Subtitle :
Authors : 山田眞, 福島元彦, 舟波誠, 高場利博, 石井淳一
Authors(kana) :
Organization : 昭和大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 9
Page : 1725-1728
Year/Month : 1986 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は23歳の男性で, 交通事故のための鈍的外傷による右主気管支完全断裂例であった. 重篤な呼吸不全を呈していたため, 受傷5時間後, 緊急気管支形成術を施行し良好な結果を得た. 鈍的外傷による完全気管支断裂例に対し, 緊急手術により治癒せしめた本邦での報告は数例をみるのみであり, まれな症例と考えられた. 早期手術が理想とされる鈍的外傷による気管支損傷は, 実際には1週間以上を経過してから手術の施行されることが多く, 中には数年以上放置されている症例もある. 今回われわれは鈍的外傷による右主気管支完全断裂症例に対し, 受傷後5時間で緊急手術を施行したので, その治験について若干の文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 外傷性気管支断裂, 緊急気管支形成術
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