アブストラクト(34巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管・気管支再建手術による気道粘液輸送機構の障害に関する検討-エアロソル吸入肺シンチグラフィーを用いた観察-
Subtitle :
Authors : 鈴木隆, 石原恒夫, 久保敦司*, 橋本省三*, 小須田茂**
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大学医学部外科, *慶應義塾大学医学部放射線科, **国立大蔵病院放射線科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 10
Page : 1816-1822
Year/Month : 1986 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 種々の呼吸器外科手術を施行した症例の気道粘液輸送機構をエアロソル吸入肺シンチグラフィーを用いて検討した. エアロソル吸入肺シンチグラフィーに当たっては被検者に吸入させた放射性エアロソルの肺野からの排泄をガンマカメラで120分間連続的に撮像し, コンピューターでデータ収集を行った. 気道粘液輸送機構の機能の評価にはシネ表示によるラジオアイソトープの移動, 指数関数に回帰した時間放射能曲線から求めたラジオアイソトープ量の残留率を指標とした. 気管・気管支の再建手術症例では吻合部の末梢の気道の粘液輸送機構に障害がみられたが, この障害は時間とともに改善する傾向があった. また縦隔リンパ節郭清を行った症例の粘液輸送機構は手術側と非手術側とで同程度に機能しており, 縦隔リンパ節郭清が全例において手術側の気道の粘液輸送機構を障害するものではないことが示唆された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 粘液輸送機構, 気管・気管支再建手術, エアロソル吸入肺シンチ, 縦隔リンパ節郭清
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