アブストラクト(34巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 多発性巨大動脈瘤を伴う両側冠動脈肺動脈痩の1手術例
Subtitle :
Authors : 鈴木敏文, 大貫雅裕, 砂盛誠, 鈴木章夫, 相沢忠範*
Authors(kana) :
Organization : 東京医科歯科大学胸部外科, *心臓血管研究所附属病院
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 10
Page : 1853-1856
Year/Month : 1986 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : coronary steal現象によると思われる前胸部痛を主症状として発症した, 両側冠動脈肺動脈痩の1手術例について報告した. この症例は多発性の巨大動脈瘻を合併し複雑な瘻の形態をとった極めて珍しい症例であった. 手術は体外循環下に肺動脈開口部2ヵ所と, 瘤の流入口・流出口を閉鎖し, 瘤縫縮を加えた. 術後の造影にて術前同定不能であった回旋枝からの小瘻孔の遺残を認めたが, 手術目的である狭心痛の解除と瘤破裂の危険性の解除の目的は達し, 術後経過は順調である. われわれは最近多発性巨大動脈瘤を伴う, 複雑な交通を有する両側冠動脈肺動脈瘻の1例を経験した. coronary steal現象によると考えられる前胸部痛を主訴として来院し, 冠動脈造影により診断された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : coronary steal現象, 狭心痛, 冠動脈肺動脈瘤, 多発性動脈瘤, 遺残瘻孔
このページの一番上へ