アブストラクト（34巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 気管支瘻を伴う胸壁穿孔性慢性膿胸に対する有茎性大網移植片の使用経験 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 辰巳明利, 北野司久, 藤尾彰, 朝倉庄志, 松井輝夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 天理よろづ相談所病院胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1997-2001 |
| Year/Month ： | 1986 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 高度拘束性肺機能障害を有し, 従来の方法では根治不可能と思われた多発性気管支瘻を伴う胸壁穿孔性慢性膿胸の症例に対して, 有茎性大網を充填し, 瘻孔を閉鎖し得た. 症例は, 胸囲結核及び肺結核の既往のある61歳の男性. 8年前に気管支瘻を伴った右胸壁穿孔性膿胸のため瘻閉鎖術を受けたが, 術直後より気管支瘻及び胸壁瘻を形成し, ガーゼタンポンを行っていた. 手術は左側臥位で開胸, 気管支瘻を確認し膿胸腔を掻爬洗浄した後, 仰臥位として有茎性大網移植片（omental pedicle fiap）を作製し, 気管支瘻孔に固定して膿胸腔を充填した. 大網の豊富な血行とその浄化作用を利用するこの方法は, 有瘻性膿胸に対して, 心肺機能の低下を招来させることなく施行できる根治術式であると考える. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 慢性膿胸, 気管支瘻, 胸壁瘻, omental pedicle flap, 死腔閉鎖術 |
