アブストラクト（34巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 術後気管支瘻に気管支皮膚窓形成術及び胸壁動揺固定装具を用いた1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 佐尾山信夫, 原田邦彦, 南本智史, 畠山茂毅, 玉置博, 門田康正 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 徳島大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2002-2005 |
| Year/Month ： | 1986 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 55歳男子で肺癌にて右中下葉切除術後, 60Co 5,000radの放射線治療後に気管支胸膜瘻と膿胸が発生した. その後, 右中間気管支断端瘻縫合閉鎖術, 胸郭成形術, 有茎筋肉充填術, 右肺全摘術などの3度に及ぶ手術にもかかわらず, 気管支瘻の閉鎖に成功せず, 4度目に右主気管支皮膚窓形成術, 胸郭成形術, 植皮術にて断端瘻閉鎖より膿胸治癒を優先させることにより救命し得た. 現在, 右気管支皮膚窓は, ピンホール状の瘻として残っている. またマンシェットタイプのエアーバッグとジャケット型コルセットとからなる胸壁固定装具を考案し, 術後の胸壁動揺に対処し良好な結果を得た. 近年肺外科の進歩とともに重篤な合併症の1つである気管支断端瘻はまれなもの1）2）となりつつあるが, 一度発生すると致命的になることが多い. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 気管支瘻, 気管支皮膚窓形成術, 胸壁動揺, 胸壁動揺固定装具 |
