アブストラクト(34巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : セラミック肋骨ピンにより胸壁再建を行った外傷性多発肋骨骨折の2症例
Subtitle :
Authors : 呉俊雄, 寺田泰二, 松延政一, 外村聖一, 千原幸司, 清水慶彦*
Authors(kana) :
Organization : 健康保険滋賀病院呼吸器センター, *京都大学医用高分子センター外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 34
Number : 12
Page : 2147-2151
Year/Month : 1986 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 外傷性多発肋骨骨折によりflail chestを呈した2症例に対し, セラミック肋骨ピンによる胸壁再建を行った. その結果, 術後早期に自覚症状(呼吸困難, 胸部疼痛)の解消, 胸郭運動の正常化, 呼吸機能の著明な改善などを得た. 術後半年間呼吸機能は改善を続け, その後安定し, 経過良好で胸郭変形, 感染, 異物反応などの合併症も認めなかった. Flail chest及び臓器損傷を伴う外傷性多発肋骨骨折の処置に, セラミック肋骨ピン1)による胸壁再建を行い, 短期間に呼吸機能は著明に改善し, 長期経過後も合併症なく, 良好な呼吸機能を保っている2症例を報告する. 症例 症例1:55歳, 男性, 168cm, 70kg 主訴:呼吸困難, 左胸部痛 現病歴:1983年6月24日, 交通事故のため救急病院に入院し, 翌日, 血胸の診断にて当院呼吸器センターに担送されてきた. 入院時所見:苦悶様表情に加え, 左胸壁の奇異運動を認めた. 血圧134/67mmHg, 脈拍数93/分.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : セラミック肋骨ピン, 胸部外傷, 肋骨骨折, flail chest, 呼吸機能
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