アブストラクト(35巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : A型解離性大動脈瘤に合併した不安定狭心症に対するACバイパス術施行例
Subtitle : 症例
Authors : 星野良平, 栗林良正, 桜田徹, 熱海裕之, 関根智之, 阿部忠昭
Authors(kana) :
Organization : 秋田大学医学部心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 1
Page : 95-99
Year/Month : 1987 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : A型解離性大動脈瘤に冠動脈硬化に起因した不安定狭心症を合併した症例に対して, 上行大動脈の解離腔閉鎖とACバイパス術を同時に行った症例を報告した. 症例は48歳の男性で, 胸痛を主訴として来院. 冠動脈造影で左前下行枝, 第1対角枝, 左回旋枝にそれぞれ90%の狭窄を認め, 更に大動脈造影及び胸部CTでB型解離性大動脈瘤の合併を診断された. 胸痛発作の薬剤コントロールが困難となってきたため, ACバイパス術の方針で手術に臨んだが, 術中, 大動脈解離は上行大動脈遠位まで及んでいるA型解離性大動脈瘤であることが判明したため, 狭窄冠動脈への3枝バイパスとともに, 上行大動脈解離腔の閉鎖を併せて行った. 術後経過は良好であった. 解離性大動脈瘤手術と大動脈冠動脈バイパス術(以下ACバイパス術)を同時に行った報告は少ない. 最近われわれは, Stanford分類A型解離性大動脈瘤に, 冠動脈硬化に起因した不安定狭心症を合併した症例に対して手術を行い, 良好な結果を得たので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : A型解離性大動脈瘤, ACバイパス術, 不安定狭心症
このページの一番上へ