| Title ： |
乳児期の混合型総肺静脈還流異常症の外科治療 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
田代忠, 藤堂景茂, 春田泰伸, 江藤仁治*, 小須賀健一**, 大石喜六**, 古賀道弘**, 加藤裕久*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
聖マリア病院胸部心臓血管外科, *聖マリア病院小児循環器科, **久留米大学医学部第2外科, ***久留米大学医学部小児科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
35 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
135-140 |
| Year/Month ： |
1987 / 2 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
総肺静脈還流異常症(TAPVR)のうち混合型は最もまれな病型とされ, 手術方法についてもいまだ検討の余地があると考えられた. 1973年より1985年までの12年間に乳児TAPVR 23例を経験したうち4例が混合型であった. 混合型の頻度は, 乳児TAPVR 23例のうち4例17.4%であり, 従来の報告に比べ, 高率であった. また, 術前状態は高率にPVO(pulmonary venous obstruction)を合併し, 全例に著しい肺高圧(Pp/Ps：1.0～1.3)を認めた. 手術時年齢は60生日～8ヵ月平均4.3ヵ月, 体重は4.6～6.5kg平均5.5kgであった. 手術成績は, 4例中早期死亡1例, 遠隔死亡1例, 生存2例であった. 手術方法はmajor lesion(2本以上の肺静脈の還流する部位)についてのみ外科修復を行い, minor lesion(1本の肺静脈の還流する部位)は放置するという方針が, 確実な手術効果, 最小の手術侵襲, 術後の吻合部狭窄防止の点から重要であった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
乳児期混合型総肺静脈還流異常症, 手術方針, major lesion, minor lesion |
