アブストラクト(35巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 冠動脈瘤, 冠動脈気管支動脈交通を合併した冠動脈肺動脈異常交通症
Subtitle : 症例
Authors : 岡本浩, 保浦賢三, 守屋斗人, 阿部稔雄, 小川裕*, 関章**
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部胸部外科, *県立多治見病院心臓外科, **市立岡崎病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 3
Page : 375-380
Year/Month : 1987 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠動脈硬化症を合併した冠動脈肺動脈異常交通症の59歳の男性に対して瘻孔閉鎖術とA-Cバイパス術を行い良好な結果を得た. 本例は狭心痛にて発症し, CAGで本症とともに冠動脈瘤の形成と冠動脈気管支動脈交通の合併が確認された. 近年CAGの普及に伴い本症の報告例は増加しているが, 冠動脈硬化症の合併は少なく, また冠動脈気管支動脈の合併は極めてまれと考えられるので若干の文献的考察を加えて報告する. 冠動脈肺動脈異常交通症はまれな先天性心疾患の1つであるが近年選択的冠動脈造影(CAG)が普及するにつれ報告例が増加している. 今回, われわれは両側冠動脈と気管支動脈が冠動脈瘤を形成しながら肺動脈主幹部に開口する症例を経験した. また, 動脈硬化性冠動脈狭窄も合併していたので, 両者に対して手術を行い治癒させることができた. 冠動脈と気管支動脈の双方が肺動脈へ流入する例は極めてまれと考えられるので若干の文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠動脈肺動脈異常交通症, 冠動脈気管支動脈交通, 冠動脈瘤, 冠動脈硬化症
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