| Title ： |
気道形成術の臨床 ―気管分岐部再建術(Grillo法)による結核性気管気管支狭窄症の治験例― |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
中元賢武, 前田昌純, 南城悟, 中村憲二, 戸崎洋子*, 古武弥宏** |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
香川医科大学第2外科, *香川医科大学麻酔救急医学, **大阪府立羽曳野病院外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
35 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
387-391 |
| Year/Month ： |
1987 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は67歳女性の, 結核性気管気管支狭窄症で, 右上葉・気管分岐部切除後にGrillo氏術型に準じ, 気管・左主気管支端々吻合, 気管・中間気管支端側吻合で気管分岐部再建術を施行した. 本症例で気管・左主気管支の端々吻合術を行った後の中間気管支の端側吻合のstomaを気管に求める場合と左主気管支に求める場合についてその利点, 欠点について考察した. 術中の呼吸管理はHFJVを行ったが, 施行中PaO2は良好に保たれたがPaCO2の上昇がみられ, その理由について考察した. 術後経過は順調で, 1年10ヵ月の現在, 日常生活に復帰し, 肺機能も改善している. 結核性気管気管支狭窄症に対しGrillo法1)に準じた気管分岐部再建術を施行した症例を経験した. その術式と術中呼吸管理としてのHFJVの2点を中心に考察を加える. 「症例」症例：67歳女性 主訴：発作性咳嗽, 労作時呼吸困難 既往歴：家族歴：特記すべきことはない 現病歴：昭和55年集検で右胸部異常影(S3無気肺)を指摘されたが放置していた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
結核性気管気管支狭窄, 気管分岐部再建術, Grillo氏術型, HFJV |
