| Title ： |
A-Cバイパス術後遠隔期におけるグラフトの流量に関する検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
今川弘, 広瀬一, 中埜粛, 松田暉, 白倉良太, 榊原哲夫, 平中俊行, 松村龍一, 渡辺真一郎, 川島康生 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
35 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
446-451 |
| Year/Month ： |
1987 / 4 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
A－Cバイパス術後患者8例を対象に, cine－densitometryを用いて安静時及びペーシング負荷時におけるグラフト流量を測定し, 健常対照例4例の冠動脈分枝血流量と比較検討した. 更に, double productの増加率に対するグラフト流量の増加率の比（response index）を算出し, 心筋酸素消費量に対するグラフトによる血液供給効率を表す指標とし, 検討を加えた. 1, グラフト流量は安静時60±19ml/minであり, 心房ペーシング負荷時102±42ml/minへと有意に増加した. 2. 安静時及びペーシング負荷時におけるグラフト流量はそれぞれの時点における冠動脈分枝血流量の差を認めなかった. 3. グラフト流量のペーシング負荷に対する増加率（y）は, ペーシングにより生じたdouble productの増加率（x）と正の相関関係（y＝1.37x－0.1, r＝0.81, p＜0.001）を示した. 4. A-Cバイパス術後患者のグラフトのresponse indexは, 1.21±0.33であり, 健常対照例の冠動脈のresponse index1.20±0.22に比し差を認めなかった. 5. 以上のことから, A-Cバイパス術のグラフトが心筋酸素消費量に応じた血液供給を行っており, 冠動脈と同程度の血液供給効率を有していることが示唆された. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
虚血性心疾患, A-Cバイパス術, グラフト流量, cine-densitometry, response index |
