アブストラクト(35巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 大動脈弁狭窄症を合併した大動脈縮窄・離断症候群3例の検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 大嶋義博, 山口眞弘, 橘秀夫, 細川裕平, 大橋秀隆, 大保英文 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 兵庫県立こども病院胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 35 |
Number : | 4 |
Page : | 510-514 |
Year/Month : | 1987 / 4 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 大動脈弁狭窄症を合併した乳児期大動脈縮窄症2例, 大動脈弓離断症1例に対し外科的治療を行った. 大動脈縮窄複合の1例では, 鎖骨下動脈逆フラップ法と肺動脈絞扼術を行った後に二期的に心室中隔欠損閉鎖術と大動脈弁切開術を行った. 他の1例も鎖骨下動脈フラップ法を行った後に二期的心内修復術を行った. 大動脈弓離断症候群の1例では, 異型右鎖骨下動脈-右総頸動脈吻合による弓部再建と動脈管結紮及び肺動脈絞扼術を行った. 手術成績は初回手術で全例生存し, 二期手術では2例中1例を失った. 本症に対しては原則として二期的アプローチをとってきたが, 初回手術で左心負荷が増大する可能性があるため, 厳重な経過観察が必要である. また術前診断面では, 僧帽弁閉鎖不全合併例で, 左室造影での左室流出路, 大動脈の描出が不良となるため, 大動脈弁狭窄症の的確な診断には逆行性大動脈造影を合わせて行うべきである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 大動脈弁狭窄症, 大動脈縮窄症, 大動脈弓離断症, 異型右鎖骨下動脈 |