アブストラクト(35巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : ACBG再手術症例の検討
Subtitle :
Authors : 原田泰, 宮本晃, 北村信三, 梅田正五, 川野幸志, 進藤正二, 陸川秀智, 塩野元美, 瀬在幸安
Authors(kana) :
Organization : 日本大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 6
Page : 786-791
Year/Month : 1987 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : われわれの教室では, 1985年11月現在, 虚血性心疾患に対する大動脈-冠動脈バイパス手術(ACBG)症例305例中4例(1.3%)の再手術を経験し検討した. 症例4例中3例に狭心痛の再発がみられ, 再手術の原因としては, グラフトの狭窄, あるいは閉塞が3例, 本来の冠動脈病変の進行によるものが1例であった. 再手術までの平均期間は38ヵ月であり, 手術死はなく腎不全による晩期死が1例であった. risk factorは, 喫煙が3例, 糖尿病が2例, また高脂血症が2例に認められた. グラフトとしては, 初回手術時及び再手術時とも大伏在静脈を用いた. ACBG術後, 抗凝固療法及びrisk factorに対する内科的コントロールを十分に行い, また定期的にカテーテル検査を行うことによって詳細に経過観察し, 狭心痛などの症状が再発した場合には迅速に心臓カテーテル検査, 冠動脈造影, グラフト造影などの検査を行い, 適応があれば積極的に再手術を考慮すべきであると考える.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : A-Cバイパス, A-Cバイパス再手術, 大伏在静脈グラフト, coronary risk factors
このページの一番上へ