アブストラクト(35巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 縦隔原発のmalignant germ cell tumorの免疫組織化学的検討
Subtitle :
Authors : 三宅正幸, 伊藤元彦, 住友伸一, 光岡明夫, 瀧俊彦, 人見滋樹
Authors(kana) :
Organization : 京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 6
Page : 792-798
Year/Month : 1987 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Malignant germ cell tumorは縦隔腫瘍全体の中で, わずか2~3%を占めるにすぎないが, 極めて悪性度の高い腫瘍である. seminomaを除くこの腫瘍の特徴は, 腫瘍マーカーに富み, その80~90%が血中HCGあるいはAFP陽性で, また, CDDPを含む化学療法を中心としたadjuvant surgeryという概念の治療が有効であろうと考えられていることなどである. 著者らは, 既に腫瘍マーカーとしての地位が確立されているHCG, AFP, CEAの他に, embryonal carcinomaを中心として有用なマーカーを, PAP法により, 免疫組織学的に検索した. その結果, NSEが, その腫瘍細胞内に高頻度に存在することを証明するとともに, 腫瘍マーカーとして将来, 有用になる可能性を秘めていると考えた. また, NSEが主としてneuroecotedermal originの細胞や, 腫瘍などから産生されることから, germ cell tumorの分化発生についても若干の考察を加えた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Mediastinal germ cell tumor, AFP, HCG, SP1, NSE
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