アブストラクト(35巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 甲状腺機能低下症の長期加療中に不安定狭心症を来し 大動脈冠状動脈バイパス術を行った1症例
Subtitle :
Authors : 郡良文, 須磨幸蔵, 竹内靖夫, 城間賢二, 小山雄次, 今西薫
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学第2病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 6
Page : 892-896
Year/Month : 1987 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は70歳の女性で, 甲状腺機能低下症にて13年間内科的コントロールを受けていた. 今回不安定狭心症で入院し, 大動脈冠状動脈バイパス術を行った. 血中total T3, total T4は体外循環中, 血液希釈率を上回る低下を示し, 術後一過性の上昇後第2~3翌日まで低下を続けた. 術後一時的な徐脈と低体温を認めたが甲状腺剤の投与により改善した. 甲状腺剤の補充療法は体外循環中, 及び術後早期に行うべきである. また甲状腺機能低下症を伴った症例の開心術では体外循環中, 術後に多量の尿とNaの排出を伴うことが多いので, 多量の尿量に見合った大量の輸液と電解質の補正が重要であると思われる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 甲状腺機能低下症, 狭心症, A-Cバイパス術
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