アブストラクト（35巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 心臓原発性悪性神経鞘腫の1手術例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 小熊文昭*, 春谷重孝*, 竹内誼*, 伊藤文夫*, 坂下勲*, 福田剛明** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *立川総合病院心臓血管外科, **新潟大学医学部病理学第2教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 35 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1187-1191 |
| Year/Month ： | 1987 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 心膜あるいは心臓に原発する悪性神経鞘腫は, これまで長期生存1例を含め7例が文献上報告されているに過ぎない. われわれは, 本症の1例を経験したので報告する. 症例は, 50歳女性, 前胸部不快感, 息切れ, 全身浮腫を主訴とし来院, 心エコー法で心タンポナーデを疑われ, 血性心膜液1,610ml排液後のCTスキャンで巨大な心膜内腫瘍が認められた. 手術時, 腫瘍は右室流出路心外膜と広範に癒着し, 亜全摘が行われた. 切除標本は12×8×4cm, 280gで, 光顕所見, 酵素抗体法から悪性神経鞘腫と診断された. 残存腫瘍に5,000radの照射を行って退院したが, 術後1年で再発死亡した. 本症は予後不良な腫瘍であるが, 完全な外科的切除と化学療法の併用が比較的有効とされる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 原発性心臓腫瘍, 悪性神経鞘腫 |
