| Title ： |
数珠状発育を呈した左横隔神経鞘腫の1例-本邦報告例の検討- |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
星永進, 小林稔, 佐藤徹, 青山克彦, 村井克己, 鷲尾正彦 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
山形大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
35 |
| Number ： |
8 |
| Page ： |
1203-1206 |
| Year/Month ： |
1987 / 8 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は65歳の男性で, 入院前に一時的な呼吸困難を生じた他には特に症状はなかった. 胸部X線上左第4弓に境界が比較的平滑な長径約2cmの楕円形の腫瘤影を認めたが横隔膜挙上はなかった. 胸部CTでは心左縁に均一な楕円形の腫瘤影を認めたが, 周囲臓器に対して浸潤性発育は呈していなかった. 心膜性嚢胞の診断で手術を施行した. 術中, 腫瘍は左横隔神経由来のものであることが判明した. 神経を切断して腫瘍を摘出した後, 吸収糸を用いて神経縫合した. 腫瘍は嚢腫様で数珠状に連なっていた. 病理組織所見で, 腫瘍はAntoni A typeが主体の神経鞘腫と診断された. 術後左横隔神経麻痺による左横隔膜挙上を認めたが, 呼吸機能低下は軽度で社会生活には支障ないと考えられた. 縦隔内の横隔神経由来の腫瘍はまれで本邦では6例の報告をみるのみであり, 文献的考察を加えて報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
縦隔腫瘍, 神経性腫瘍, 横隔神経, 横隔神経麻痺 |
