アブストラクト(35巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腔内迷走神経より発生した神経線維腫の1例
Subtitle :
Authors : 佐々木孝, 馬場雅人
Authors(kana) :
Organization : 砂川市立病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 8
Page : 1212-1215
Year/Month : 1987 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸腔内迷走神経より発生した神経線維腫の1例を報告する. 症例は42歳の女性で, 健康診断にて胸部異常陰影を指摘され精査を受けるも確定診断が得られず, 上前縦隔腫瘍の診断下手術を施行した. 腫瘍は反回神経分枝部より中枢側の左迷走神経幹から発生しており, 迷走神経を切断し腫瘍を摘出した. 病理組織像より神経線維腫と診断した. 術後, 嗄声を認めたが他の迷走神経機能失調症状は認めなかった. 迷走神経由来の神経性縦隔腫瘍はまれであり, 更に本邦における迷走神経由来の腫瘍の大部分が神経鞘腫である. 神経線維腫としては自験例を含め3例の報告があるのみで, Recklinghausen病に合併したものは本邦における第2報告例と思われる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 胸腔内迷走神経, 神経線維腫, Recklinghausen病
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