アブストラクト（35巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 高齢者（60歳以上）弁置換症例の検討 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山下正文, 森下靖雄, 有川和宏, 下川新二, 湯田敏行, 平明 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 鹿児島大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 35 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1863-1867 |
| Year/Month ： | 1987 / 10 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 1978年8月から1985年10月までに経験した60歳以上の弁置換31例について高齢者での問題点を検討した. 男女比は14対17で, 平均年齢は62.6歳であった. 僧帽弁置換18例, 大動脈弁置換13例で, 術後30日以内の早期死亡率は19.4％と, 同期間の59歳以下の症例での8.7％に比し高率であった. 術後合併症の発生頻度が高く, なかでも低心拍出量症候群が25.8％, 敗血症が19.4％を占め, 1つの合併症がしばしば悪循環の契機になった. 高齢者では, NYHA機能分類III度以上で病悩期間が長い重症患者が多く, 心肺機能の予備力低下がうかがわれたが, 統計学的有意差を持った危険因子は見出せなかった. 心肺機能の低下に十分留意し, 術中・術後管理に細心の注意を払うことが肝要である. 耐術例の改善度は著しいことから, 高齢者の外科治療に積極的に臨むべきである. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 高齢者, 弁置換, 危険因子 |
