アブストラクト(35巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 新生児期に入院した大動脈弓離断症及び大動脈縮窄症の外科治療
Subtitle :
Authors : 田代忠*, 藤堂景茂*, 楊井剛*, 春田泰伸*, 江藤仁治**, 橋本武夫***
Authors(kana) :
Organization : *聖マリア病院胸部心臓血管外科, **聖マリア病院小児循環器科, ***聖マリア病院新生児科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 10
Page : 1868-1874
Year/Month : 1987 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1980年6月より1986年6月までの6年間に入院した新生児期IAA及びCoAの術前治療, 外科治療について検討した. IAA 7例はすべてA型であり心内奇形はすべてVSDであった. 4~16(平均6.6)生日で入院しPGE1などの術前治療が行われたが全身状態の改善は余り見られず5例で入院後24時間以内の緊急手術が行われた, 手術時日齢は3~37(平均11.6)生日であり早期死亡率57%であった. 術式はBlalock-Park手術を原則として行ったが, 高率に準一期手術で心内修復を必要とすることが多く, 一期根治術の必要性も考えられた. CoA 14例はすべてpreductal typeであり合併心奇形はVSD 7例DORVなどの複雑奇形5例心奇形なし2例であり, 0~16(平均6.4)生日で入院した後, 3~37(平均18.4)生日で手術を行った. 手術方法はsubclavian flap法を行い, PA bandingは7例に行った. 早期死亡率36%であった. PA bandingの効果は, 早期死亡率, 準一期手術の回避などの点で見ると, 心内奇形の単純な症例では無効であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 新生児期, 大動脈弓離断症, 大動脈縮窄症, Blalock-Park手術, subclavian flap法
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