Title : |
感染性脳動脈瘤を合併した感染性心内膜炎の治療 |
Subtitle : |
|
Authors : |
原田幸雄, 滝浪實, 竹下力, 山口貴司, 吉村敬三 |
Authors(kana) : |
|
Organization : |
浜松医科大学第1外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
35 |
Number : |
10 |
Page : |
1895-1899 |
Year/Month : |
1987 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
感染性心内膜炎の合併症の1つである感染性脳動脈瘤は弁置換後の抗凝固療法中に破裂をすればほとんどが死亡することから脳動脈瘤摘除を先に行うか, 感染源の弁を先に手術をするかは問題である. われわれはStreptococcus mitis感染による僧帽弁閉鎖不全に感染性脳動脈瘤を合併した32歳女性に開頭術を行った後37日目に弁置換を行い経過順調であった症例を報告した. 感染性心内膜炎に感染性脳動脈瘤を合併した弁置換例は1964年以後本症例を含めて20例である. 敗血症で死亡した2例を除いた18例のうち開頭術を先に行った6例はすべて生存した. 弁置換を先に行った12例のうち5例は術後6日から100日に動脈瘤破裂で死亡し, 1例は破裂した動脈瘤を摘除して生存した. このような症例では脳動脈瘤摘除を先に行うか, 弁置換後数日のうちに脳動脈瘤を摘除するのが良く, 動脈瘤を残した場合には厳重な観察が必要である. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
感染性心内膜炎, 感染性脳動脈瘤, 僧帽弁置換, 脳動脈瘤摘除 |