アブストラクト(35巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 頭皮原発悪性血管内皮腫の肺転移により気胸を生じた1症例
Subtitle :
Authors : 大野喜代志, 中原数也, 北川陽一郎, 梁徳淳, 川島康生
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 11
Page : 2036-2039
Year/Month : 1987 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 61歳男性. 頭皮原発悪性血管内皮腫の切除後16ヵ月目に左気胸が発生した. 胸腔ドレナージ後も空気漏洩が持続したため, 開胸術を施行した. 肺内に腫瘍結節を触知せず, 3個の破裂したブラを認めた. 本症の肺転移による気胸をも考慮し, ブラ切除術に加え, 胸膜癒着を図るため壁側胸膜を部分切除した. 術後病理組織検査で, ブラ周囲に悪性血管内皮腫細胞を認めた. 術後1ヵ月目に, 脳転移で死亡した. 本症の経過中に気胸が生じたとき, 肺転移の可能性を考慮し, 主な死因である, 気胸再発や血胸による呼吸不全死を予防するため, 胸膜癒着術を施す必要がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 悪性血管内皮腫, 頭皮, 肺転移, 気胸
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