アブストラクト(35巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 重複僧帽弁口の1手術例
Subtitle :
Authors : 井元清隆, 近藤治郎, 安達隆二, 田村聡, 戸部道雄, 松本昭彦
Authors(kana) :
Organization : 横浜市立大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 11
Page : 2055-2059
Year/Month : 1987 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 感染性心内膜炎により僧帽弁閉鎖不全を発生した重複僧帽弁口の1例に対し, 弁置換術を施行し良好な結果を得たので報告した. 2つの僧帽弁口は筋組織のbridgeにより明瞭に2つの等大の二尖弁に分けられており, 前交連側の僧帽弁には石灰化を伴う穿孔と腱索の断裂が認められ, 感染性心内膜炎による僧帽弁閉鎖不全と考えられた. 手術は2つの弁をbridgeを形成している筋組織とともに一塊として切除し, Bjork-Shiley弁31mmにて弁置換術を行った. この際, 筋組織切除部位が脆弱となるためできるだけこの筋組織を残すように切除し, この部位をマットレス縫合にて縫着した. 本症例のように2つの弁口が線維組織ではなく明らかな筋組織で分けられている症例は現在までに報告されていない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 重複僧帽弁口, 感染性心内膜炎, 僧帽弁閉鎖不全, 僧帽弁置換術
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