アブストラクト（35巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 感染性膝窩動脈瘤を合併した細菌性心内膜炎の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 村山博和, 高原善治, 遠藤毅, 瀬崎登志彰, 須藤義夫, 中村常太郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 千葉県立鶴舞病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 35 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2066-2070 |
| Year/Month ： | 1987 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 26歳男性, 齲歯に起因したNeisseria Mucosaによる菌血症に罹患中, 左膝窩部の拍動性有痛性腫瘤を触知し, 膝窩動脈瘤を疑われて当科を受診. 聴診上, 大動脈弁逆流雑音を聴取, 心断層エコー図で大動脈弁に巨大疣贅の付着を認め, 細菌性心内膜炎に感染性膝窩動脈瘤の合併した症例と診断した. 疣贅遊離の危険が高いと考え, 緊急大動脈弁置換術を施行したが, 検査上炎症徴候は陰性化せず, また, 左膝窩動脈瘤末梢側の循環障害が出現したため, 動脈瘤切除術を施行. 瘤切除後, 炎症徴候は正常化, また, 下腿の血行障害もなく治癒した. 本例のように, 感染性動脈瘤を合併した細菌性心内膜炎においては, 細菌性心内膜炎に対する治療を行うとともに, できる限り早期に, 感染性動脈瘤に対する外科治療を行うことが, 感染のコントロールと動脈瘤末梢側の血行予後の改善という点で肝要である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 綱菌性心内膜炎, 感染性動脈瘤, 膝窩動脈瘤 |
