アブストラクト(35巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 原発性心臓平滑筋肉腫の1手術例
Subtitle :
Authors : 岡林均*, 藤原康典*, 神崎義雄**, 光藤和明***, 山本寛****
Authors(kana) :
Organization : *京都大学医学部心臓血管外科, **倉敷中央病院心臓病センター心臓血管外科, ***倉敷中央病院心臓病センター循環器内科, ****倉敷中央病院病理
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 35
Number : 12
Page : 2161-2165
Year/Month : 1987 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 原発性悪性心臓腫瘍は極めてまれな疾患であり, その予後も極めて不良である. 今回われわれは右室流出路及び主肺動脈を占拠し右室流出路及び肺動脈狭窄を来したleiomyosarcomaの症例に対し2度にわたる腫瘍摘出術を経験し, 術後放射線療法及び免疫化学療法を併用することにより, 2年8ヵ月の長期にわたる生存を得た. 本症例は術後の病理組織所見では, malignant hemangioendotheliomaと診断されていたが, 剖検後, 酵素抗体法を用いた詳細な検討を加えたところLeiomyosarcomaとの結論に達した. 眼窩内転移巣に対する60Co照射により腫瘍縮小効果が得られたこと, 剖検時の標本にて心内膜面の再発は認められなかったことなどから, Leiomyosarcomaに対する術後療法として放射線療法の併用が有効と考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 原発性心臓腫瘍, Leiomyosarcoma
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