アブストラクト(35巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 急性心筋梗塞に合併する亜急性逆心破裂の外科療法 |
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Authors : | 庄村東洋, 岡田行功, 宮本覚, 西内素, 秦紘, 立道清 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神戸市立中央市民病院胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 35 |
Number : | 12 |
Page : | 2172-2178 |
Year/Month : | 1987 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 急性心筋梗塞に合併する左室自由壁破裂は急性型, 亜急性型及び仮性左室瘤形成型に分けることができる. 最近著者らは亜急性型3例のうち2例に緊急手術を行い救命した. 症例1は63歳女性で心破裂所見の出現から11日目に再破裂を来して死亡した. しかし, 症例2の63歳男性は心破裂を疑わせる所見の発生から38時間目に, 症例3の52歳男性は心破裂から6時間目に手術を行いそれぞれ救命した. 本報告において著者らの症例に文献上の手術生存31例を加えて検討し, 亜急性型心破裂の手術の要件を以下の通り考察した. 1)心破裂の早期診断に心エコー図法は有用である. 2)診断から手術までの時間を短縮するため, 術前にIABPや心血管造影は行わない. 3)脆弱な心筋縫合は完全な心停止下に行うべきである. 4)症例1の経過は急性型と診断されたもののなかにも亜急性期が存在した可能性を示唆するものである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 左室自由壁破裂, 急性心筋梗塞, 亜急性型心破裂 |