アブストラクト（35巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 大動脈弁置換術を行った大動脈炎症候群の4例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 日比道昭, 村瀬允也, 田中稔, 竹内栄二, 阿部稔雄 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 名古屋大学医学部胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 35 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 2189-2194 |
| Year/Month ： | 1987 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 大動脈弁置換術を行った大動脈炎症候群の4例を経験した. 年齢は22～65歳, 男性1例, 女性3例で, 2例に赤沈亢進やCRP陽性などの炎症所見を認め, 3ヵ月間ステロイド治療を行い, 炎症緩解期に手術を行った. 人工弁は全例スパゲッティ付everting mattress縫合で固定したが, 2例に人工弁離脱が生じた. 1例は術後もステロイド治療を継続した22歳男性で, 術後9ヵ月で人工弁離脱を認めた. 再手術では, 肺動脈, 右室, 右房及び左房内にプレジェットを置いた大動脈壁貫通縫合で人工弁を固定したが, 重篤な脳合併症で術後18日で死亡した. 他の1例は65歳女性で, 術後5ヵ月で人工弁離脱を認めた. 術前より腎不全があった症例で, 術後, 血液透析を要し多臓器不全に陥り, 長期間の呼吸管理を行った. 術後1年経過した現在も血液透析を継続中であり, 内科的治療で経過観察している. 他の2例は術後1年2ヵ月～1年8ヵ月経過した現在, 人工弁周囲逆流は認められない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 大動脈炎症候群, 大動脈弁閉鎖不全, 大動脈弁置換術, 人工弁離脱, 大動脈壁貫通縫合 |
