| Title ： |
姑息的右室流出路形成術とVSD拡大術後のFontan型手術により修復した三尖弁閉鎖症の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
中江世明, 太田淳, 沢渡和男, 高梨吉則*, 黒沢博身, 今井康晴 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所循環器小児外科, *東邦大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
221-225 |
| Year/Month ： |
1988 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
右室流出路形成術とVSD拡大術を行った後の三尖弁閉鎖症(TA)lb型の女児に, Fontan型手術を行い良好な結果を得た. 患児は生後2ヵ月時にBlalock-Taussig手術を受けた. しかし, Fontan型手術を行うには肺動脈の発育が不十分であり, 肺動脈の発育を目的に3歳10ヵ月時に右室流出路形成術とVSD拡大術を行った. 肺動脈の発育が十分となった7歳時に, Fontan型手術を行い良好な結果を得た. 右室流出路形成術とVSD拡大術は, 患児の肺動脈の発育や肺血管抵抗などをFontan型手術の適応基準に調節することが可能である. 短絡機能が不十分なため反復する姑息手術が必要な場合は選択すべき方法である. 三尖弁閉鎖症(TA)lb型1)の姑息手術としては通常Blalock-Taussig手術を行う. しかし, 吻合部の狭窄などにより短絡の機能が不十分な場合もある. この時, 肺動脈の発育不全のためFontan型手術の適応がなければ, 更に姑息的に肺血流量を増やす必要がある. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
三尖弁閉鎖症, 右室流出路形成術, 肺動脈発育度, 右室機能, Fontan型手術 |
