| Title ： |
解離性大動脈瘤と右冠状動脈口狭窄を伴ったAnnuloaortic ectasiaに対する大動脈基部置換術 ―人工血管出血防止対策としてのフィブリン糊とXenomedica馬心膜の応用― |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
会田博, 坂本滋, 金戸善之, 白川尚哉, 中島昌道, 清水健 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
金沢医科大学胸部心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
231-235 |
| Year/Month ： |
1988 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Annuloaortic ectasiaや上行大動脈の解離性大動脈瘤に対する手術法として, Bentall法やCabrol法による大動脈基部置換術が行われているが, しばしば術中人工血管からの出血の処置に難渋する. われわれは人工血管内に人工弁を縫着後, 外周にフィブリン糊を塗りXenomedica馬心膜で被覆したconduitを用いて大動脈基部置換を行った. 症例は39歳の解離性大動脈瘤と右冠状動脈口に高度狭窄を有するannuloaortic ectasiaのマルファン症候群例である. このcomposite graftを用い大動脈基部置換術を行い, 左冠状動脈口に対し8mmのPTFE人工血管を吻合し, 上行大動脈人工血管に端側吻合した. 右冠状動脈は基部で結紮し, seg.1に自家大伏在静脈を吻合, グラフト近位側は健常の上行大動脈へ吻合した. 人工血管からの出血はなく本方式の有用性が確認された. 大動脈弁に病変を伴う上行大動脈疾患の外科治療には, 大動脈弁を含めた大動脈基部の置換術が必要となることがある. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Annuloaortic ectasia, 解離性大動脈瘤, Bentall手術, Cabrol手術, 冠状動脈口転位術 |
