| Title ： |
新生児心臓横紋筋腫の1手術治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
家村順三*, 菅原英次, 藤原慶一**, 清田芳春, 岡本文雄, 横田祥夫 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
兵庫県立尼崎病院心臓センター外科部, *近畿大学医学部心臓外科, **和歌山県立医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
286-291 |
| Year/Month ： |
1988 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
原発性心臓腫瘍はまれな疾患であるが, このうち小児においては横紋筋腫が最も多い. intracavitaryに発育しobstructionを呈する例や重症不整脈の出現例が手術適応となる. われわれは出生時から心不全を呈し体動時には上室性期外収縮が頻発する右室内横紋筋腫に対し生後15日目体外循環下に腫瘍部分切除を行い救命した. 肉眼的には通常の心臓横紋筋腫と異なり周囲の心筋との区別は困難であったが光顕的には典型像を示しdiffuse rhabdomyomatosisと称される特殊例と考えられた. 術後心不全は軽快し不整脈も消失した. 術後6ヵ月現在, 遺残腫瘍の成長は認められない. 心臓横紋筋腫は極めてまれではあるが, 新生児・乳児期においては原発性心臓腫瘍の第1位を占める1). 手術成功例は最近増加しつつあるが本邦においては新生児期での手術生存例の報告をみない. われわれは生後15日目に右室内横紋筋腫の部分切除を行い救命した1例を経験したので考察を加えて報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心臓横紋筋腫, diffuse rhabdomyomatosis, 新生児開心術 |
