| Title ： |
虚血性多源性心室性頻拍に対する心室瘤切除, 心内膜瘢痕切除及び冷凍凝固手術の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
川筋道雄, 榊原直樹, 九沢豊, 向井恵一, 三崎拓郎, 岩喬 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
金沢大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
378-383 |
| Year/Month ： |
1988 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心室瘤に合併する薬剤抵抗性, 持続性の心室性頻拍の患者に対して術前カテーテル心内膜マッピング法で心室性頻拍の起源を3ヵ所に局在診断し, 術中マッピング法で心室性頻拍を誘発, 同定した後に, 左室瘤切除に加えて心内膜瘢痕切除と前乳頭筋基部を含む心内膜冷凍凝固術を行い, 心室性頻拍を治癒せしめた. 虚血性心室性頻拍では低左心機能症例でも, 術前心臓電気生理検査で心室性頻拍を誘発し局在診断することが必要であり, 術前及び術中マッピング検査に基づく不整脈手術(心内膜切除と冷凍凝固の併用)が有効であった. 心室性頻拍はしばしば心室細動に移行するため, 適切な治療を行わない限り予後は不良である. 近年, 電気生理学的検査の発達と外科治療の進歩を背景に心室性頻拍に対する心臓直達手術が行われるようになった. 教室では20例の非虚血性心室性頻拍の外科治療を行った. 心室性頻拍は他方では心筋梗塞後の心室瘤の合併症として知られており, その発生機序は虚血境界領域での刺激のreentryであると考えられる1). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
虚血性心室性頻拍, マッピング検査, 心内膜瘢痕切除, 心内膜冷凍凝固 |
