| Title ： |
潰瘍性大腸炎及び大動脈炎症候群を合併したAAE, ARに対するBentall手術 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
山口明満, 北村信夫, 大滝正己, 美濃地忠彦, 田村栄稔 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
国立大阪病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
36 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
578-582 |
| Year/Month ： |
1988 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
潰瘍性大腸炎及び大動脈炎症候群を合併したAnnulo aortic ectasiaからのARに対しBentall手術を施行し, 14ヵ月目に右冠状動脈吻合部離開による仮性動脈瘤破裂にて失った症例を経験した. 症例は30歳男性で, 11年前より潰瘍性大腸炎にて長期間サリチルアゾスルファピリジンの服用を余儀なくされており, AAEによるARにて当科へ入院となった. 手術はBentall法にて施行したが, 術中所見及び病理学的に大動脈炎症候群の合併が判明しステロイド投与を開始した. しかし経過中ステロイド服用中止が原因と思われる大動脈炎症候群が再燃し, 最終的に仮性動脈瘤破裂を来した. 本例は極めてまれな合併疾患であり, その病態は自己免疫が関与したoverlapping syndromeと考えられ, 自験例を示すとともに, その問題点, ステロイド治療などにつき文献的考察を加え報告する. われわれは潰瘍性大腸炎と大動脈炎症候群の合併症例に, Annulo aortic ectasia（AAE）による大動脈弁閉鎖不全症（AR）を併発した1例に対するBentall手術を経験した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
潰瘍性大腸炎, 大動脈炎症候群, Bentall手術, 仮性動脈瘤 |
